私はこんな感じでうつ病になりまして今に至る

今日だけでいくつかブログ書いて、見てくれてる人いるんだなーって驚きです。ありがとうございます。

 

私、うつ病です。多分昔からなりやすい気質ではあったとは思うんですが、いよいよなりました。

文章はすごく長いですが、私はこんなふうにうつ病になっちゃいましたーって言うのを、備忘録的に書いてます。参考…には、別にならないか。でももしかしたら、「わかるー!」って方もいるかもしれません。

おそらくうつ病のレベルとしては軽度な方だと思います。多分。

心理学を専攻していたものの、カウンセラーになったりはしなかったので、結局うつ病になった後の情報収取は病院の先生か本かYouTube。ちゃんと勉強してないとダメですね。

なので、これで元気になりました!とか、これいいです!とかも言えません。

 

元々仕事は請負でキッティング業務してました。一応サブリーダー(リーダー不在のため実質リーダー業務させられてたけど)してました。有り難いですねぇ。

なんかおかしいなと思い始めたのは昨年の8月16日。案件が同時進行で進むので、それの進捗管理や生産管理をしてたんですが、ある一件がそれはまぁ、ミスが起こる案件だったんですね。

それは自社が悪いとかではなく、資材が揃わない、情報が来ない、さまざま理由はありました。でまぁ、予定を立てても思った通り進まない。こっちは「この予定ならなんとか!」って組んだのに、それにも準備が間に合ってこない。挙句残業。よくある話ですが。

それ自体は本当によくある話で、その業務で限界がきたわけではないのです。

 

ただ、その案件を取りまとめていたYさんが、それなりに大きなミスをしました。

一応サブリーダーなので、ミスがあると対応します。対応して、報告して、顛末書まとめて、みたいな。それも仕事です。お前のミスは俺のミス。

Yさんはその案件に結構力を入れていたので、しょんぼりしちゃったわけです。自分でどうにかしなきゃと思いがちの人でしたので。でも私はその案件だけでなく他に同時進行している案件も管理してて。

Yさんは塞ぎ込む、とは違うけども、そうなったときに一点集中というか。話しかけてもそっけなくなる。八つ当たりは言い過ぎかもしれないけど、周りとのコミュニケーションを断つんですね。

で、私は私で人がイライラしていたりすると過敏に反応してしまうタイプ。無駄に気を使ってしまうんですね。しかも、進捗の相談なんかはYさんの方が経験値があるので相談したりしていたんですが、それどころじゃない。でも、その案件に対して余計な手出し口出しすると、余計にYさんの機嫌を損ねかねない。まぁ今思えばミスをしたことが悪いんだし、私の方が偉かったわけだし、そもそもそういう態度取るなテメェって話なんですが、純粋でしたのでね。

結果、それが結構ストレスになりました。数日経ったらYさんは元通りだし、「Yさん怖くて近寄れませんでしたよ笑」みたいな話もできました。

ただ、それなりに影響力のあるYさんがそんな態度だと、他の社員さんが困るわけです。私も困る。「Yさんやばいけどどうしましょう」って言われても、私も知らん。

 

そんなことがあって、その週は私も気分激落ち。気にしなければ良いんですけど、それができたら苦労しない。

ただ、その次の週ものすごく働けたんですよ。ロクに寝てない、ご飯も食べてない、そもそもお腹も空かない。それなのにものすごく働けて、挙句よく喋る。怖いくらい調子が良かった。

今思えばぶっ壊れる前兆ですね。ハイになっちゃうんだそうです。

ただ、なんか胸が苦しくて、「え、心臓病…?」って怖くなって検索したりしてたのもこの辺り。どうもこれもぶっ壊れる前の症状みたいです。ストレスですね。気づけよ。

 

そして8月29日。なんだかとんでもなく疲れる。それまでは結構調子良く働いてたんです。残業もいっぱいした。まぁその残業も、他の人に割り振れば早く終わるのに、Yさんがそれをよしとしなかったのですけども。

電車で他人が近づいてくるととにかく気持ち悪く感じたり、社内の人でも近づくとものすごくイライラする。「ちょっと今日イライラするんで近づかないでください」って伝えましたがあの時はごめんなさい。

生理的に無理、とは少し感覚が違うけど、そんな感じ。触れられたりしたら思わず殴ってしまいそうなくらいの不快感。ゾワゾワする感じ。

挙句、寝て起きても体力ゲージが回復しないんです。ポケモンで言うところの、常にオレンジまでしか回復しない。そんなもんで、出社して午後になれば赤ゲージで「ピコンピコン」ですよ。トイレに篭って泣くこともありました。ただ、何がどう辛いってこともない。ただしんどくて泣く。

それを繰り返し、いよいよ9月1日。朝から「休みたい、遅刻か欠勤か早退か、でも休みたくない。行けばなんとかなるだろう」と歯を食いしばってなんとか出社。

が、会社の椅子に座った途端動けない。朝礼をしなきゃいけないのに話せないし動けない。

ひとまずその日は早退しましたが、スーパーで爆買いからの爆食。

今思えば元々過食気味だったのはストレスなんだなぁ、と言う…食べきれないくらい買って、食べたくなくなって、お腹いっぱいになっても、「食べなきゃ」と思って詰め込むんですよ。すごく嫌ですよ。そんな自分客観視したら気持ち悪いですもん。でも、「食べなきゃ」って思ってしまう。

そうして爆裂に泣く。

3日と5日に再度出社を試みたものの、会社の最寄りに着いたら泣きそうになる。結局脱走しました。

 

そうしていよいよ逃げることを考え始め、これはやばいと会社に連絡。精神科に電話したものの「来週以降です」と言われて泣く。でも「これで病気じゃなかったらどうしよう」とも思う。ただの逃げ癖の酷いバージョンかも、なんて考えつつ、誰の顔も見たくなくて引きこもりました。人間が気持ち悪いと思っていた時期。

 

そんなこんなで、一応連絡していた実家から「今晩刺身だからおいで」と言われ実家へ。その頃には電車が本当に無理で、帰宅ラッシュの快速から逃げるように降りて普通電車で1時間近くかけて帰りました。

あの「無理」って感覚、逃げたいとか暴れたいとか近づくなとか、そう言う衝動がわーって頭を占める感じ。お店でなったりもしました。本屋さんでなると「とにかく何か読まなきゃ。何か買わなきゃ。助けて」ってなるんです。強そうなお客さんに過度のストレスを感じて病んだり。いや何もされてないんですけど。

 

そんなこんなで病院を受診し、最初の診断は「うつ、もしくは躁うつ」でした。

途中のハイの部分が引っかかったらしいです。結局それ以来ハイにはならなかったので、うつの診断でした。

この頃は仕事のこと考えて病んでました。「ごめんなさい役立たずで、すぐ消えます」ってことばっか考えてました。

「私の穴なんてすぐ誰かが埋められる」とか。わかっていることだったけど、目の当たりにするとやっぱりしんどい。

 

それから、人の多いところに行くと手が震えて吐き気がしました。

その時出された薬の副作用が吐き気だったんですけど、それがもう、一回寝ついたら吐き気で目が覚めて寝られなくなるんです。もう意味がわからない。

吐き気止めを同時に処方されるようになったら落ち着きました。

それに悪夢も酷かった〜。とにかく殺し殺される夢を見るし、その感覚が目覚めても残ってる。だんだん、どっちが現実かわからなくなるくらいリアルな夢を見るようになりました。

一番怖かったのは、夢の中で友達に「最近、夢と現実の区別がつかないんだよね」と相談し「えー!やばいじゃん」って言われたことです。本当にやばいよ。

でもそれも症状の一つだそうですね。

 

それで9月いっぱいは休み扱いになりました。とりあえず家族と、近所の友人、幼馴染に連絡して、「いざとなったら助けてくれ」とヘルプしました。後にヘルプしたことに罪悪感を抱いて泣きます。どうなってんだ。

せめて楽しいことをと思って映画を見に行こうと予約するものの、当日結局家から出られない、なんて言うのもザラ。

そうして、10月から12月は休職しました。

ほとんど実家にいてのんびりしました。たまに気分が落ちて爆裂に泣いたり、動けなくて1日中寝てたり。希死念慮はなかったかな。それよりも「消えたい」ばっかりでした。

しかしうちの会社、勤続年数5年未満は休職期間3ヶ月、5年以上は6ヶ月というルールがありまして。どう考えても足りないんですけど、復職せざるを得ないなと復職することにしました。

その時はいける気がしてました。調子良かったから。

しばらくは事務所で資格の勉強をしたりして出社の訓練しました。1月頭から2週間弱の期間です。

が、請負業務である以上、私の体調を鑑みてくれ、と先方に言えないんです。部長はその辺どうにかしてくれると言ったくせに、「いや、請負だから難しいよ」って後出しジャンケンですよ。あいつほんと嫌い。

そんなわけで、現場復帰したらいけそうだったのにプレッシャーに負けました。部長が話してくれていると思っていたら、一切そんな話はされていないとその現場の責任者の方に言われて衝撃。

「え、言ってくれてないの?フルタイムで働くなんて無理だ。どうしようどうしよう」となって決壊。

その日は早退。で、2日後に同じ現場に出社しようとしたものの、電車を降りたら震えが止まらず出勤できず。結局また休むことに。

復職の何が怖いって、これです。いけると思って、もしくは、行かないと、と思って行く。で、そこでうまく働けない、もしくは参ってしまう自分にものすごくショックを受けるんです。「あぁほら、自分はやっぱりダメだ。みんなに迷惑かけて。クズが」って思ってしまうんです。最初に症状が出た時よりキツイです。無力感がすごくて。

実は復職には産業医との面談が必要で、「条件付きで可能」という診断をされました。っていうか休職できないんだから働くしかないわけです。会社ってそんなもんです。

でも部長以下上司達はその意味をいまいちわかってなかったようです。「短時間勤務」って産業医は面談結果に書いていたものの、重視してなかったようです。会社ってそんなもんです。

 

そうして2月。部長と面談しました。

「みんなに迷惑かけてる。こいつまた来れないのかよって思われてるんじゃないかと思って」って言ったら、必殺「考えすぎじゃない?」です。致命傷ですね。

こいつの前で死んでやろうと思いました。そしたらわかるんじゃないかって。

そもそも面談は、部長、安全管理のおじさん、私。この状況がおかしいらしいというのは後に知りました。そもそも病人がまともに話せるわけがなく。

ボロボロ泣きながら、部長に「どうしたいの?」と聞かれ「死にたいです」とスマホのメモに打って見せました。シーンとする事務所。

だって辛いですから。お前、「復職してやっぱりできませんでしたじゃ、あなたが辛いと思うから」って言ってたじゃないか。休職できないなら辞めるしかないじゃないか。辞めろって言えよ。あーあ鬱になった時点でここでは終わりなんだ。

などなど考えて泣きました。結局その日は帰ることに。

 

後日改めて、母に付き添ってもらっての面談。その時点で退職することは決めていました。休職期間はないし、自宅待機はあくまで次の現場を探すためのものだから、などと言われ。

元々戻りようがなかったんです。正社員を派遣する会社としてはそれなりに大きいところでしたから、まぁ人なんていくらでもいるんでしょうし。馬鹿馬鹿しくなって笑いました。泣いてたけど。

一応再就職のシステムあるから、と言われましたが誰が戻るか馬鹿野郎。戻ってもらえると思ってんじゃねーぞ、と思っても言えない私。

結局2月いっぱいで自己都合退職。実質追い出されたようなものだと今だに怒りを感じますが、そこら辺は会社の規定によるそうなので仕方なし。というかいるだけ無駄ですわあんなところ。

 

大体の流れはこんな感じです。一番面倒だったのが、会社側は現場の誰か(一緒に働いていた誰か)のせいにしたいのかなんなのか、混線した挙句Yさんのせいということになってしまい。

しかもそれを向こうに伝えるんですね。馬鹿かよ。見事に仲が拗れました。

Yさんが「くろさわさんとは合わないと思いますよ」って言ってたよって、復職を目指していた私に上司が教えてくれました。教える意味ある?っていうか、私が病期になるまでは仲良くやってて、お前が抱え込んだ残業道連れにされたんだけど。意味がわからない。

そもそもうつ病なので、これっていう原因はないんです。積み重ねです。それ言ったらあいつとは喧嘩したしあいつとも喧嘩した。一因ではあるしトリガーかもしれないけど、直接的原因ではない。

そこらへん、会社の人には通じませんでした。そこで実感。うつ病は、ならないと理解なんて到底できないということに。

もちろん、あらゆることに関してだって、他人を完全理解はできないし、全く同じ病気にならないとその辛さは本当の意味では理解できない。

でも、理解しようと思うことはできる。それができない職場と上司だったんです。

もちろん、自分のキャパを把握していなかった自分も、予定を立てたらそれが狂うのが許せない気質の自分も、人の感情に影響されすぎる自分も悪い。悪い、というか、自分のその気質がうつ病になりうる性質を持っていることを理解できていなかった。

まぁ誰しも、自分がなるなんて、って何に対しても思うと思いますけど。

うつ病は、自分を変えることができない人がなる、なんてYouTubeも見ました。確かに〜。

予定が狂うのは許せない方だし、ちゃんと組み上げてからじゃないと動きたくない。そういうところ、あります。

 

うつ病になった話をある友人にしました。

「私、どうも人の感情に影響されすぎるというか。そういうの気にしない方がいいって先生にも言われたけど、気にしちゃう。つらい」

そうしたら友人、

「色々考えたり感じたりしちゃうのは優しいからだよ。それはいいところだよ」

って言ってくれたんです。

どんな言葉より嬉しかった。みんな「考えないようにしなさい」、「気にしないようにしなよ」しか言わないから。その気質で生きてきて、それを初めて悪いものかもしれないって思ってしまっていた私にはすごく嬉しかった。

もちろん、気にしないことは大事。少しずつそういうふうに落とし込んでいきたいですが、そうであったからこういう友人を持てたんだと思えば。

ちょっと恥ずかしいな。でも嬉しかったんです。本当に。

とまぁそんな感じで、今は家族や友人に助けられながら生きております。元気です。

ちなみに調子のいい日が続くと、次の週すごく元気がなくなります。躁うつではないですが、先生曰く「人間、精神がニュートラスな状態が正しい」だそうです。上がりすぎ下がりすぎはあかんのですね。

 

以上でございます。今はジムに通ったり映画見たり犬の散歩したり本読んだりしながら過ごしています。たまーーに落ちますがなんとかなってます。

まぁ〜先のことを考えると気分は落ちますね。お金もないし、申請めんどいし、何より今後まともに働けるのかわからない。でも働かないと生きていけない。

恋人なんて作ってる場合じゃない、きっと重荷になる。子どもなんてもっと難しい。子育てに追われて再発したら?しんどいのは自分だけじゃない。

でも恋した〜〜〜いとも思います。めんどくさいこと多いし、自分自身人間ができているわけではないし、何より恋愛は面倒くさいしストレスになる。

でもいいですよね、あの、人を好きである時のきゅきゅんとした感じ。でもめんどくさいことが多すぎるから敬遠してしまう。

それは置いといて、自分がうつ病になってみてさまざま考えましたし、色々傷ついたり救われたりしましたが。

うつ病は脳の病気です。誰がなんと言おうと、気の持ちようでどうにかなるものではないし、誰でもなる可能性はあります。マジで。なりやすいなりにくいあるにせよ。

だからこう、うつ病でない人は余計なことはしないのが一番です。自分の意見を言うとか、頑張らせるとか、叩きのめすとか、しないでください。剥き出しの傷口にしっぺされたら痛いでしょ。そう言うことです。剥き出しなんです、傷口が。

そっと寄り添ってくれぇ。